21/02/2023
ファナック稲葉会長、対中半導体輸出規制の影響「限定的」
日本工作機械工業会の会見で発言
日本工作機械工業会の稲葉善治会長(ファナック会長)は21日の会見で、米国による対中半導体輸出規制の影響について、「半導体製造装置メーカーに与えるインパクトは限定的だと考えている」と述べた。
稲葉氏は半導体市場のピークを2025年あたりだと予想しており、「既に半導体製造装置メーカーはそれに備えての準備が終わっている」と言及した。
一方、その次のピークとみられる27-28年に向けた工場建設計画はこれからで、「規制が実際に行われることになれば、半導体メーカーは次の工場をどこに作るかということから始まる。半導体装置メーカーにとっては仕向け地が変わるが、総量が減ることはあり得ない」との認識を示した。
米国は昨年10月、中国に対する先端半導体製造装置の輸出規制を発動。報道によると、日本やオランダにも協調を求め、両国は米国の取り組みに協調する方向だとしている。
また同日発表した1月の工作機械の中国向け受注額は、前年同月比26%減の約240億円で6カ月ぶりの前年割れとなった。稲葉氏は例年、春節(旧正月)前は少し落ち込む傾向にあるが、今年は中国政府がゼロコロナ政策を撤廃して感染が拡大したことで、「今まで以上に控えるような動きが出た」と指摘。春節後の回復に期待するものの、「現時点では期待していたほどの動きはない」と述べた。
日工会によると、同月の全体の工作機械受注額は前年同月比9.7%減の約1291億円で、17カ月ぶりに1300億円を割る水準となった。