28/08/2026
「脱炭素はまだ儲からない」——この言い方は、事実の記述としては不正確かもしれません。
エネルギー・資源レポート連載の第5回です。日本の大手24社の開示利益には、再エネで厚く稼ぐセグメントがまだ見当たりません。ENEOSの再エネはセグメント損失、出光の電力・再エネも損失です。ところが同じ資産クラスなのに、海外にはRWE(調整後EBITDAの53.9%)やDrax(76.5%)のように利益があり、国内でも再エネ専業のウエストホールディングスは再エネだけで82.8億円の利益(2024年8月期)を出しています。
空白なのは「市場」ではなく、日本の本体企業の開示利益の中だけ。市場の未成熟ではなく、設計の問題です。できている側を分解すると、価格の固定装置・建設コストの振れの引受け先・資本の回転・出口の事前設計という4つの部品が共通して見えてきます。近年の「失敗集」も、この欠けた部品の一覧表として読み解けます。「市場の問題」なら待つしかありませんが、「設計の問題」なら、変数は自社の中にあります。
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